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室内の低体温症対策は家の断熱も大事?

室内でも低体温症になるリスクがあります。とくに高齢者は注意が必要です。低体温症対策のためにも、家の断熱性に気を配るようにしましょう。

室内の低体温症とは

深部体温が35度以下になるのが低体温症です。脳に十分な血液が届かなくなり、脳卒中や意識障害につながることも。下手をするとそのまま亡くなる危険性さえあります。

低体温症は冬の登山で遭難することに限った話ではありません。実は室内にいても低体温症のリスクがあります。「福島県郡山地方広域消防組合の統計」では、2013年~2022年までに対象地域において、低体温症で病院に運ばれた人数は377人です。そのうちの約7割が屋内で発症しています。約8割が65歳以上の高齢者です。

低体温症対策として意識したいのは、室内温度を最低でも18度以上確保することです。WHOでも18度以上を勧告しています。家の中でとくに温度が下がりやすいのは寝室です。睡眠時には低体温症にならないよう、冷えにくい暖かい環境を整えましょう。

寒さを我慢することは美徳ではありません。節約という目的があっても、低体温症になって病院に運ばれると余計にお金がかかります。暖房をつける、首周りを冷やさない、湯たんぽを使って布団を温めるといった寒さ対策が必要です。

※参照元:NHK|冬は自宅でも「低体温症」に注意! 寒い日の室内の過ごし方、ポイントは?(https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20231202_01.html)

冷え性との違いは?

冷え性と低体温症は違います。冷え性は体質といってもいいでしょう。末梢血管の血流の問題もあります。周囲の人は寒さを感じていない温度でも、冷え性の人は違うのです。暖房が効いた部屋でも、冷え性の人は手足が冷たく感じられます。布団に入っても手足に冷たさを感じるのです。

体温を測っても、極端に下がっているわけでもありません。第三者が冷え性の方の手足に触れても冷たくないのが特徴です。

低体温症は違います。実際に深部体温が35度以下になっているのです。しかし手足の冷たさ、寒さは感じられません。低体温症は体温が異常なほどに下がっている状態です。冷え性は体質や末梢血管の血流の問題で感覚的に「寒い」「冷たい」と感じているもので、低体温症は深部体温が実際に下がっている状態という点で明確に違います。

長野は寒さが厳しい地域

長野県はとくに2月上旬が一番寒いです。標高1,000メートル以上でマイナス10度~マイナス14度の寒さになります。北海道と変わらないほど寒さが厳しい地域です。また、放射冷却の影響もあります。

寒い時期、寒気による冬型の気圧配置が緩むと、夕方は晴れ、風も弱い、空気が乾いていると地表面から赤外線が放出されます。それが放射冷却です。放射冷却があると、地表の温度は下がり続けて冷え込みます。年間の中でも放射冷却が出る時期は、厳しい気温になる傾向が強いです。中部にある盆地では、朝の最低気温でマイナス15度以下になる日もあります。

※参照元:長野地方気象台(https://www.jma-net.go.jp/nagano/shosai/kikou/document/huyu.html)

室内の低体温症対策

低体温症の可能性がある場合、早急な対処が必要です。意識が明確にあり、水分摂取もできそうなら、温かい食べ物や飲み物を摂ってください。ただしアルコールは、体を冷やすために禁物です。衣服が濡れていたら脱がせて毛布で包み、体を乾かしながら温めます。

意識不明の場合、体温低下に対処しながら救急車を早急に呼んでください。その際、できるだけ暖かい場所で待つのがポイントです。頭や手足もできる限り保温に努めます。

家づくりから行える低体温症の対策

低体温症は家づくりの段階からできます。断熱等級を高くする窓への断熱や、床暖房で対策をしましょう。

断熱等級5以上を目指す

断熱等級を意識してください。5以上なら高い断熱性能を持っています。断熱性能を表しているのがUA値です。室内から屋外に逃げてしまう熱を数値で表しており、建物の表面積1平方メートルあたりの家全体から逃げる熱量を数値化しています。

UA値が高いことは、断熱性能が高いことを意味します。断熱等級5を目指す場合の目安はUA値0.40です。従来、断熱等級4が最高等級とされていました。ただ、2022年に等級5、6、7が新設されています。

低体温症対策には、豪雪地帯でも快適に過ごせる環境づくりが重要です。家の中でも外に居るのと同じぐらい寒いと感じるようなら、いつ低体温症になっても不思議ではありません。低体温症対策には高い断熱等級の家が求められます。

窓への断熱対策

断熱性を考えた場合、窓も対策の対象になります。部屋が寒くなるのは、熱が逃げるのが原因です。熱が逃げる箇所の割合は外壁が15%、床7%、屋根5%。一番熱が逃げるのは圧倒的に開口部で58%と考えられています。

また、暖房を効かせても、コールドドラフト現象により足元が寒くなるケースも。室内の空気が冷えた窓で冷やされます。冷えた空気が部屋の下に広がり、暖かい空気が上に行くという現象です。結果、足元が冷えている状態になります。

断熱対策には窓を重視しなければなりません。対策としては窓を二重・三重のものに交換する、窓の内側に新しく窓を設置する、暖房器具を窓際に設置するなどが挙げられます。厚手のカーテンを床まで垂らす方法も有効です。断熱シートを使用するのもいいでしょう。

床暖房

床暖房を設置するのはどうでしょう。床暖房は床下に熱源を設置し、床と室内を温めます。電気式と温水式の2種類があります。電気式は発熱線・発熱体に通電させて温める仕組みです。温水式は、温水パイプに温水を循環させて温めます。

床暖房はメリットが多いのも特徴です。足元は温かく、足から上は快適な状態になります。足元の血流に良い影響を与えますが、必要以上に温まりません。足のむくみ予防も期待できます。石油ヒーターとは異なり、火災のリスクも少ないです。子どもやペットがいても安心して利用できます。

結露が出来にくくなります。ダニやカビの発生を抑制し、部屋にダニやカビ対策のスペースを確保しなくても済むのです。ただ、デメリットとして低温やけどや脱水症状に陥ることもあります。気密性や断熱性が低い構造の建物だと温まるまで時間がかかるでしょう。電気式床暖房の場合、大量の水分に弱いことが挙げられます。

浴室暖房

浴室換気乾燥暖房機でヒートショック対策が可能です。浴室を温められる暖房機器で、洗い場とお湯の温度差を小さくし、寒暖差による身体的負担を軽くできるでしょう。浴室の天井や壁面に設置するタイプがあります。

浴室暖房に乾燥モードが備わっていれば、浴室を短時間で乾燥できます。カビの発生率を抑えられるのがメリットです。衣類乾燥機能も備わっているため、部屋干しでも活躍します。

寒暖差が小さくなることで、ヒートショック対策も期待できます。とくに高齢者が一緒に住んでいる家庭なら必要でしょう。浴室暖房はあると便利ですし、生活利便性を高めるために導入してみてはいかがでしょうか。