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ここでは、雪国の室外機・給湯器の設置について対策を紹介します。設置のポイントや注意点をまとめていますので、参考にしてください。
雪国では積雪量が3mを超えるような地域もあります。そのような地域で室外機対策を行わないと、室外機が凍結したり、雪に埋もれて運転できなくなる可能性があります。雪国の室外機対策としては、以下の方法が有効です。
室外機に雪が吹き込むと、凍結して運転が停止する可能性があります。風雪や湿雪、霧、積雪などの影響を受けやすい場所は避けることで、室外機を守ることができます。可能な限り南側・東側に設置すると、季節風の影響を避けることができます。
室外機が雪に埋もれてしまうのを防ぐには、高い位置に設置することです。一般的な台の上に室外機を設置すると、あっという間に雪に埋もれてしまいます。室外機に雪が入って故障しないように、積雪の位置よりも高い場所に室外機を設置しましょう。高置台や、壁に設置できる壁面置台の活用がおすすめです。
屋根の雪が室外機の上に落ちると、室外機が破損する恐れがあります。室外機に屋根を設置して、落ちてきた雪から室外機を守りましょう。できれば、設置する際に降雪や落雪の影響を受けにくい場所に設置するのがおすすめです。落雪の可能性がある場所には、防雪屋根の設置を検討してください。
雪が室外機に吹き込むのを防ぐには、防雪パネルの設置がおすすめです。室外機の吸入口に雪が吹き込むのを防ぎ、故障や運転の低下リスクを軽減させます。
給湯器には、寒冷地向けの給湯器と一般的な給湯器があります。雪国で給湯器を選ぶときは、適した製品と対策を取ることが大切です。
寒冷地向けの給湯器には、一般的な給湯器との違いがあります。
寒冷地仕様の場合、給湯器内部の凍結を防ぐために、凍結防止ヒーターが内蔵されています。外気温が著しく低い地域では、一般的な給湯器では凍結する恐れがあります。適した温度のお湯を作るのも難しく、給湯器としての役目を果たせません。凍結防止ヒーターを内蔵することで凍結を防ぎ、雪国でも安全に給湯器を使えるのが特徴です。
循環凍結防止運転機能や圧縮機予熱運転機能も搭載されており、特別な仕様によって凍結を防ぎます。
寒冷地向けの給湯器は、マイナス20度以下の環境課での動作テストを行い、安全に使えることを確認しています。
一般的な給湯器と違い、屋内式給湯器は屋内の壁に設置する点が特徴。屋内に設置するため凍結のリスクを抑えられる点がメリットです。 屋内式給湯器を設置するには給湯器を置けるスペースが必要ですが、給湯器の機能に違いはありません。ただし、屋内式給湯器であっても、マイナス25度を下回る地域では設置できない場合もあるので注意が必要です。
また、給湯器本体や排気口の近くにものがあると設置できない場合や、積雪により排気口が塞がれるなどの問題にも注意しましょう。
寒冷地でエコキュートを設置する場合、いくつかの注意点があります。使い方で気を付けるポイントを把握して、安全に使用しましょう。
寒さが厳しいときには、エコキュートのヒートポンプユニットの背面に霜が付着することがあります。霜取りをせずに使用し続けていると、ヒートポンプユニットの故障や運転効率の低下につながるので注意してください。
エコキュートに搭載されている霜取り運転機能を使って、定期的に霜取りをしましょう。霜取り運転機能がない場合は、自分で霜を取り除いてください。
いくら寒冷地仕様のエコキュートを設置しても、積雪対策が行われていないと、運転効率の低下につながってしまいます。また、風雪や湿雪がエコキュートに吹き込むと内部の部品が故障することもあります。故障すると修理が必要になり、修理でも直せないときは本体を交換しなければなりません。
雪がかからないように、屋根やパネルを設置したりして、積雪対策を行いましょう。