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シングルマザー・ファーザーは、子育てと仕事の両立ができる地域に暮らしやすさを感じるでしょう。ここでは、母子家庭や父子家庭にとっての長野の魅力を紹介しています。
都会と比べて圧倒的に自然が多い長野では、緑豊かな環境で子育てができるというメリットがあります。山や川が身近にあるエリアなら、自然に触れることで心と身体の成長に良い影響を与える可能性が高いです。
また、自家用車の所有率は高いものの、都会ほど多くの車が行き来するわけではないため、排気ガスなどの物質から子どもを守れます。ただし、長野は県土の約80%が森林で占められているため、花粉症を持っている人は注意が必要です。
シングルマザーやシングルファザーは仕事と育児の両立が難しく、節約しながら生活しているケースがほとんどです。2018年に総務省が発表した「住宅・土地統計調査」では、東京都内のアパートやマンションに住む人の家賃・間代の平均は、1ヶ月あたり8万円程度とされています。一方で、地方は1ヶ月4万円程度となっており、都会の半分くらいのお金で生活ができるのです。
もちろん、家賃だけで暮らしやすさを判断するのにはリスクが伴いますが、近年ではリモートワークを導入している企業も多いため、地方で暮らしていても仕事に困る心配が少なくなりつつあります。
子どもを保育園に入れられなければ、シングルマザーは仕事ができません。とはいえ、近年では都市部を中心に待機児童問題が浮上しており、なかなか解消していないのが現状です。しかし、長野などの地域はそもそも子どもの数が都会よりも少なく、保育施設も子どもの受け入れに余裕があります。
長野でも人気の高い地域を除けば待機児童による問題もないので、仕事も育児も1人でこなさなくてはならないシングルマザーの強い味方となってくれるでしょう。
豊かな自然に囲まれつつも都市圏までのアクセスが良好なエリアです。飯田市は長野県南部に位置しており、温暖な気候のため大人から子どもまで暮らしやすいでしょう。また、森林が市内面積の約8割を占めていますが、田舎ならではののんびりとした暮らしはもちろん利便性の高い都市型の暮らしも実現できます。
また、飯田市は夏になると毎週のようにお祭りが開催されているのもポイントです。夜空を彩る花火やさまざまな屋台があり、子どもと一緒に楽しめます。
サポートを受けたい人とサポートしたい人の架け橋となり、育児支援を行うファミリー・サポートにおける利用料の半額を補助。ただし月1万円を上限としているうえ、予算の範囲を超えた段階で終了するため注意が必要です。
なお、ファミリー・サポートは子どもが軽い病気にかかってしまった際の一時預かりや、保育施設への送り迎えなどに利用できます。
0歳から18歳までの子ども、母子家庭父子家庭の人、身体の不自由な人を対象に、医療費の一部を市が負担する制度です。子どもの場合は保護者の所得に関係なく利用可能で、最大500円の受給者負担金を支払うことで医療サービスを受けられます。母子・父子家庭の場合は所得制限があるため、所得の多い人は確認が必要です。
20歳未満の児童を扶養しているシングルマザーならびにシングルファザーを対象に、就業に有利となるスキルを身に着けるための講座を開講し、対象教育訓練でかかった経費の60%を支給する制度です。対象講座は経理事務や介護福祉士、栄養士や美容師など多岐にわたります。給付を受けるにはあらかじめ受給申請を行わなければなりません。
長野では各市町村だけでなく県でもひとり親支援に取り組んでいます。都心部の貧困化の解消を目的に、収入が少ないシングルマザーをメインとした移住や就業、育児、教育のサポートを行っているのです。
具体的には、移住セミナーの開催、就職サポート、育児環境の整備、高品質な教育環境の提供などが挙げられます。都道府県初となる試みであるため、支援をスタートした当初は政府や他の自治体の注目を集めました。
子育てや仕事などを総合的に支援しているため、ひとり親が陥りやすい問題を丸ごと解消できる可能性が高いです。子どもが心も身体も健康でいられるよう、少しでも「困った」と思うことがあった場合は1人で抱え込まずに相談してみると良いでしょう。