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自然豊かな長野には、日本アルプスがそびえている一方で、盆地地形も発達しています。ここでは、長野の地形の特徴について、詳しく解説します。
自然豊かなイメージがある長野ですが、県の大部分を山地が占めています。県北東部はフォッサマグナ地帯に属しており、浅間山や八ヶ岳などが分布しています。山地部は岩盤類などが基盤を形成しており、その上に火山性の粘性土や土砂が覆っている状態です。そのため、その土地を宅地として利用するには、造成が必要になります。
長野はフォッサマグナ地帯と中央構造線が交わった地形をしています。フォッサマグナ地帯は1,000~2,000m級の山地となっており、断層の発達が著しいのが特徴です※。
長野は山地が多い一方で、盆地も著しく発達しています。長野県東部の佐久・上田・長野の3盆地、県西部の松本、諏訪、伊那の3つの盆地があり、この6つの盆地が長野での生活地域となっています。これらの低地は住宅地としての地盤は良好な傾向がありますが、砂質土や粘性土が主体となった軟弱な地盤も分布しているため、宅地として利用する場合は注意する必要があります。
参照元:ジオテック株式会社_長野県の地形・地盤(https://www.jiban.co.jp/tips/kihon/ground/prefecture/nagano.htm)
長野県の周囲には、標高3,000mクラスの山が連なっています。長野の8割が山地といわれており、ハイキング気分で楽しめる山から本格的な登山ができる山まで、魅力的な山がたくさんあります。3つのアルプスと八ヶ岳山脈があるのも長野県です。見た目にも美しく、ハイキングや登山を楽しむ人が多く訪れます。冬には上質な雪が降るため、スノーボードやスキーなどのレジャーを楽しめます。
現在は海なし県の長野ですが、昔の長野には海があったといわれています。さまざまな場所から海洋生物の化石が発掘されており、海があった痕跡が残されているのです。太古の昔、日本は大陸とつながっていた時代がありました。地殻変動とともに大陸から離れたときに、隆起して形成されたのがアルプス山脈です。
長野では、貝類や海生哺乳類化石も採取されていることから、この地域が海だったことを証明しています。
「日本のやね」とも呼ばれている長野には、3,000m級の山々が連なっています。山地が総面積の8割を占めながら、対局的な盆地も広がっているという地形です。同じ長野県内であっても、山地と盆地では地域の天候も異なりますが、周囲を高い山に囲まれているため、台風などの影響を受けにくいという特徴があります。
多くの自然が澄んだ水や空気を育んでおり、四季を通じてレジャーを楽しむことができる地域です。