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薪ストーブのある住宅の良さは?長野でおすすめの住宅設備

暖かいだけではなく、炎を眺めながら心もリラックスする薪ストーブ。薪ストーブのある住宅のメリットや費用について見ていきましょう。

薪ストーブとは

薪ストーブとは、文字通り薪を燃やして部屋を暖めるタイプのストーブのことです。部屋の中にストーブを置いて、熱から床・壁などを守るために周辺は炉台や炉壁で保護するのが一般的。ストーブ本体は鋼板や鋳鉄などで作られており、薪を燃やすと煙が出るため、煙突が屋根を貫通するように設計されます。

暖炉も薪を燃焼させて部屋を暖めるものですが、薪ストーブと違って壁に設置された状態になっています。薪ストーブには温かな空気を循環させる対流式や、ストーブ本体に蓄熱させる輻射式などの複数種類があり、いずれもただ部屋を暖めるだけではなく、燃える炎を眺めて楽しむという目的もあります。

薪ストーブのメリット・デメリット

メリット

薪ストーブを設置することで、以下のようなメリットが得られます。

直接壁に設置する暖炉と違って面積が少なく、薪ストーブは本体・煙突・設置代を含めても80~200万円で導入できるのが特徴です。火力が大きいため短時間で効率的に家全体を温められる上、空気量を調節して気温を自由にコントロールしやすい点もメリットといえるでしょう。

薪ストーブには天板でお湯を沸かしたり、炉内で煮込み料理ができたりといった調理向きのタイプもあるため、暖房と調理器を兼ねることもできます。電気を使わないため停電時にも心強いでしょう。

暖炉は壁に埋め込むため設置場所も限られますが、薪ストーブは安全を確保できるスペースがあれば、好きな場所に設置することもできますよ。

※参照元:工房信州の家|薪ストーブのある家での暮らしはどう?メリット・デメリットや施工事例をご紹介(https://www.kobo-shinshu.com/co_diary/c159a660eb4df34a62b4c3532b72027d.html)

デメリット

薪ストーブには、以下のようなデメリットも懸念されます。

薪ストーブは火力こそ大きいものの、着火後すぐに温まるわけではないため、家が温まるまではエアコン・ヒーターなどと併用する必要があります。

また、煙突掃除や薪のためのランニングコストが必要になる上、薪の保管場所も必要。薪ストーブは煙やにおいも出るため、近隣の住民に悪影響を及ぼすこともあります。

暖炉より面積が小さいとはいえ、ヒーターのように収納できない点も注意しましょう。

ペレットストーブについて

ペレットストーブとは、「木質ペレット」を燃やしてその熱で暖をとるストーブのことを言います。木質ペレットは製材時に発生するおがくず・端材などを乾燥させて粒状にした固形燃料のこと。薪よりも小さく軽いため、扱いやすさと再生可能エネルギーとしての特徴を持ちます。

ペレットストーブはボタンや操作パネルで点火・火力調整・消火までを全て行えるのが特徴で、燃料タンクが内蔵されていることにより、薪をくべる必要もありません。薪ストーブと違い、煙突も不要なため、給排気・排気管工事のみで設置できます。

その代わり、ペレットストーブは薪ストーブと違い電力を使用するため、電源が必要になります。手軽に導入・操作できる点が魅力であり、放出されるのは本物の火のため、炎の揺らぎや火の粉を見て楽しむこともできるでしょう。薪ストーブや暖炉よりも手軽に、火を眺めて楽しみたいという人にも向いています。

ペレットストーブのメリット・デメリット

メリット

ペレットストーブには、以下のようなメリットがあります。

木質ペレットは森林伐採の際に出る木材から作られており、本来は廃棄されるはずのものをリサイクルしているため環境保護に繋がっています。木質ペレットは燃やした際にも余分なCO2を増やさない仕組みになっています。

また、薪ストーブと比較すると煙突部分の費用をカットできる他、炉台や炉壁の施工も必要ないため設置コストの節約に繋がるでしょう。薪よりも木質ペレットの方が安いため、ランニングコストも抑えられます。

煙がほぼ出ないため近隣住民への悪影響も少なく、インテリアとしてのデザイン性が優れた物もたくさんあります。

デメリット

ペレットストーブには、以下のようなデメリットが懸念されます。

機種にもよりますが、正面部分や天板部分がかなり熱くなるため、子どもが触れる可能性がある場所ではストーブガードなどの安全対策が必要です。また、薪が燃える音と比べると温風ファンや排気ファンの音が気になることも。

薪ストーブよりは小さい物の、ヒーターよりは重たく大きいため、一度設置すると簡単に動かせない点にも注意が必用です。

薪ストーブ・ペレットストーブの間取りについて

薪ストーブを置くと、放射状に熱が放出されて家が暖かくなります。ただし煙突を取り付ける必要があるため、部屋の真ん中には置けません。そのため部屋の角か壁側に設置されるのが一般的です。傍に薪を置いておく場所と、別の保管場所の2か所との動線も考えて設置する必要があります。吹き抜けや土間・テラス、リビングやキッチンは設置しやすいでしょう。

ペレットストーブ設置工事もシンプルで薪ストーブより面積を取りません。とはいえ吸排気管を壁に通す必要があるため、薪ストーブと同じく部屋の角や壁側に設置するのが一般的。家を温めたり揺らぐ炎を見て楽しむ目的から、ペレットストーブもリビングやキッチン、吹き抜け等に設置されるケースが多いでしょう。

長野で薪ストーブ・ペレットストーブの設置すると補助金の対象に

長野では、地球温暖化の抑制や木材利用の拡大を図るため、ペレットストーブの購入者に対して本体購入費用の2分の1以内、上限10万円の補助金を交付しています。令和5年度の補助事業は受付終了しており、令和6年度の情報は未定となっています。

※参照元:松本市公式HP|令和5年度ペレットストーブ購入事業は終了しました。(https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/74/3181.html)

薪ストーブ・ペレットストーブが長野で推奨されている理由は?

長野では補助金の施策など、薪ストーブやペレットストーブの導入が積極的に推奨されています。県の面積の大部分が森林となっている長野県で、森林資源を有効に使うことが求められている背景が理由。森林は温室効果ガスの吸収源の一つでもあり、薪やペレット燃料を燃やしても、もともと植物が吸収したCO2が排出されるだけのため、余分なCO2を増やすことはありません。

つまり薪・ペレットストーブは地球環境に優しい循環型のエネルギー資源といえるわけです。ただ家を暖めやすく見て楽しいだけではなく、信州という土地に特有の風土や自然を守るためにも、薪ストーブやペレットストーブが推奨されているのです。