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木造住宅や鉄筋住宅の特徴やメリット・デメリットなど、それぞれの違いについて詳しく紹介します。
木造住宅とは、柱や壁など主要な部分に木材が利用されている建築方法です。日本古来から建築物に使用されています。
木造住宅は、湿度の変化が大きい日本の気候に適した工法です。木材は熱の伝導率が低く、工法によっては高い断熱性を発揮します。湿気が多い時期は水分を吸い込み、乾燥する時期になると空気中に放出するため結露やカビを抑えやすい点が特徴。
また、他の材料に比べ建築費用を抑えやすいこともメリットのひとつ。日本でとても多く採用されている工法のためどのメーカーでも技術や素材の知識があるので、依頼しやすい点が特徴です。シンプルな構造のため設計の自由度が高く、将来リフォームもしやすいです。
デメリットには、シロアリ対策が必要なことなどがあります。シロアリは湿った木材に発生しやすく木材を好んで食べるため、雪が多い長野県では必須の対策と言えるでしょう。また遮音性が低いため、快適に暮らすためには防音対策が必要です。
鉄筋住宅はRC住宅とも言います。住宅の骨組みが鉄筋で、その周りを型枠で囲み中にコンクリートを流し込んだ建物です。
鉄筋住宅のメリットには、耐久性に優れている点が挙げられます。定期的にメンテナンスを行えば、100年以上持たせることも可能です。メンテナンス性が高く、もし経年劣化でヒビが入れば補強材を注入して直すことが可能です。
また、木造住宅と比べると耐震性や耐火性が高いため、長く暮らすことができます。防音性にも優れていて、プライバシーを確保できるとともに近隣の生活音もあまり聞こえません。音を気にせず快適な生活を送ることもできるでしょう。
デメリットは、工期が長いことです。工期が長くなると人件費がかかり、仮住まいが必要な方だと家賃も多くかかってしまいその分負担が大きくなります。また、木造と比べると結露が発生しやすく、カビを発生させないためのこまめな対策が必要です。
寒冷地では、外気をしっかり遮断し室内の温度を暖かく保つため、「高気密」「高断熱」の住まいにすることをおすすめします。窓からの外気の侵入にも注意し、複層ガラスにすることも大切です。また、積雪が多い地域では屋根の形を自然落雪型にするのもよいでしょう。
木造住宅にも鉄筋住宅にも、それぞれメリット・デメリットがあります。両方の特徴をしっかり押さえ、自身のライフプランに合わせた家づくりを行いましょう。どちらにも言えることは、長野という寒冷地の施工に慣れている住宅会社を選んだ方がよいということです。