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長野の家で農業(家庭菜園)を行うポイント

長野に家を建てて農業(家庭菜園)にチャレンジしたいと考える人のために、「農ある暮らし」に適した家づくりのポイントをまとめました。

「農ある暮らし」を推進する長野県

自然豊かで多種多様な農作物の栽培に適した長野では、県内各地で色々な野菜や果物、穀物が盛んに栽培されています。そして長野県ではそのような地域の強みを活かすため、身近な暮らしに農業を取り入れる「農ある暮らし」も推進しており、家庭菜園や定年帰農、半農半Xといった様々なスタイルでの「農業活動(農活)」を応援しています。

※参照元:長野県公式HP(https://www.pref.nagano.lg.jp/noson/nouarukurashi-tools.html)

長野の「農ある暮らし」のスタイル

半農半X(はんのうはんエックス)

時期によって農業と漁業を行う半農半漁といった言葉がありますが、「半農半X」は漁業に限らず、企業に勤めたり自営業を営んだりしながら、休日や空いている時間を有効活用して農業にも取り組むといったスタイルです。土日だけを農業に費やす場合「週末農家(週末農業)」などと呼ばれることもあります。

単なる家庭菜園でなく、きちんとした田畑を維持して、農家としての働き方も追求することが半農半Xの魅力であり強みです。

家庭菜園スタイル

家庭菜園は文字通り家庭内で栽培するスタイルであり、自宅の一部を使って野菜や果物の栽培スペースを設けます。

家庭菜園は仕事としての農業をするよりも、自給自足のナチュラルなライフスタイルを送りたい人におすすめです。

定年帰農スタイル

定年退職後に改めて趣味として農業を始める人も増えています。また、都会の企業で定年退職した後、長野県へ帰郷・移住して本格的に農家として農業へチャレンジする定年移住者のパターンも少なくないことは見逃せません。

農業バイト・パートスタイル

自分で農家として働いたり、自宅に家庭菜園を作ったりせずとも、農業が盛んな長野県では農業バイトやパートとして農作物へ触れる機会があります。そのため、まずはそれらに参加してお試し感覚で農活へ取り組むことも良いでしょう。

新築で家庭菜園を行う場合のポイント

新しく自宅を建てる際に、あらかじめ家庭菜園を始めたいと思っているのであれば、家庭菜園を作るためのポイントを意識して間取りやデザインを考えることも効果的です。

家庭菜園の広さ

家庭菜園といっても様々な方法やスタイルがあり、極論すればプランター1つを置くだけでも家庭菜園を始めることは可能でしょう。しかし、せっかく新築する家に家庭菜園のスペースを設けるのであれば、ある程度の広さを確保しておくこともおすすめです。

家庭菜園の広さは栽培する作物の種類や量で決まり、基本的には野菜であれば1㎡あたり2本(2株)の栽培をできます。そのためまずは1.5~3㎡程度がおすすめです。

なお、いきなり広すぎるスペースを作ってしまうと管理が難しくなるため注意してください。

家庭菜園の方角

基本的に南側・東側

家庭菜園の野菜や果物にとって陽当たりの良さは無視できない要素であり、一般的に家庭菜園は陽当たりが良い南側へ設置するようにします。あるいは、午前中に日が当たりやすい東側へ設置することもおすすめです。

なお、植物の中には陽当たりの良い場所を好む陽生植物だけでなく、日陰を好む陰生植物もあり、どのような作物を育てたいのか考えて設計することも大切です。

ただし、陰生植物を育てる場合はシートをかぶせて遮光するといった方法もあるため、基本的には陽当たりを優先して家庭菜園のスペースを検討しましょう。

西側・北側

もしも西側や北側にしか家庭菜園を設置できない場合、そこまで陽当たりが良くなくても育つ半陰生植物のレタスやジャガイモ、ネギ、あるいは陰生植物のシソやミョウガを栽培するなど、場所に合わせて植える植物を変えてみても良いでしょう。

陽当たり

上述したように家庭菜園と陽当たりの関係は切っても切れないものですが、陽当たりの良さは方角だけに左右されません。

例えば家庭菜園の周囲に塀や壁があったり、自宅の南側に他の家やビル、山や森などがあったりすれば、当然ながら日陰になって日照量は減少してしまいます。

そのため地上部分では周囲の環境や条件によって陽当たりの確保が困難な場合、屋上に家庭菜園のスペースを設ける「屋上菜園」といった方法も有効です。

水はけ

家庭菜園で作物を育てるためには適切な水やりが欠かせませんが、水を与えるだけでなく、余分な水が溜まらないよう水はけについてもしっかり考えておかなければなりません。

適切な排水が行われないと根腐れが起きて作物がダメになってしまうため、家庭菜園を作る際には水はけ用のルートや傾斜を考慮することも大切です。また特に雨が降った際に浸水しないよう注意してください。

埋没配管などの配管の位置に注意

地上に家庭菜園を設けて地植えで作物を栽培する場合、そもそも土地を探す時点で水道管やガス管といった埋没配管についても位置確認を行っておきましょう。また、家を建てて地下へ電線を通す際に、家庭菜園が邪魔にならないよう設計を確認しておくことも大切です。

なお、地方では地域によって地下に汚水を浄化するための浄化槽が埋設されているケースもあり、これも家庭菜園を地植えでする際には障害物となります。

土地探しの段階から家庭菜園をしたいと業者へ伝えておくことが肝要です。

水回りの設備を設置

家庭菜園で水やりをするために、蛇口など水回りの設備を近くへ確保することも大切です。特に家庭菜園ではこまめな水やりが必要になるため、その都度わざわざ離れた場所からホースを伸ばして作業するとなれば、徐々にストレスが大きくなって家庭菜園そのものを止めてしまう恐れもあります。

また旅行中の水やりや日々の水やり作業の軽減を行うために自動散水装置を設置したり、雨水タンクを設置して水道代を節約したりといった工夫も効果的です。

囲いを設置する

水やりと水はけは家庭菜園にとって重要ですが、水が流れ出る際に菜園の土まで流出してしまうと、そもそも家庭菜園が成り立ちません。そのため家庭菜園ではきちんと囲いを設置して土の流出対策を講じることが大切です。

なお、家庭菜園を始めるに当たっては最初に適した土壌を用意する「土作り」を行う必要があるため、せっかく作った土を無駄にしないよう囲い作りもしっかり考えます。ただし土作りが面倒であれば市販の培養土を使うこともできます。

将来を見据えたプランを考える

家庭菜園も初心者の頃は上手に育てられる作物の種類が限られているでしょう。しかし徐々に家庭菜園の扱いに慣れてくると、もっと様々な種類の作物を育てたくなったり、一度に栽培できる作物の量を増やしたいと考えたりするようになります。

そのため、自分にとって将来的にどの程度の規模で家庭菜園を楽しみたいのか、あらかじめイメージを固めてプランニングをしておくことが肝要です。

家庭菜園よりさらに大きな規模であれば半農半Xもあります。

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