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長野県は、さまざまな調査においてランキングトップを獲得しています。しかし、ある調査では、ワースト1位の実績も。長野県についての理解を深め、家を建てる際のポイントを知っておきましょう。
宝島社が行った調査によると、長野県が「移住したい都道府県ランキング」で1位を獲得しました。なお、2位は北海道、3位は沖縄県、4位は静岡県、5位は山梨県となっています。
自然が豊かで暮らしやすいエリアがランキングの上位を占めていますが、毎年行われるこちらの調査では、長野県は不動の1位。2006年の調査から18回目の2023年の調査まで、ずっと1位を獲得し続けています。2位以下にランクインする都道府県は年ごとに変わっていますから、長野県の不動の人気ぶりがうかがえますね。
大東建託株式会社が行った調査のなかで、「静かさ治安」の因子において長野県がランキングトップの座につきました。静かさ治安の因子は、街の住み心地ランキングを決める設問において「騒音や騒々しさのなさ」「閑静さ」などが関係しています。
長野県は2023年と2022年の「全国版・静かさ治安」で1位を獲得しており、静かさ治安の偏差値は71.2(2023年)。2023年に2位となった島根県の偏差値67.7に大きな差をつけています。
JAFが毎年行っている調査によると、長野県は「信号機のない横断歩道での一時停止率」が1位。調査を開始した2016年から2022年までの6年間において、長野県は変わらず1位を獲得し続けています。
信号機のない横断歩道での一時停止率が高いということは、道路での高い安全性や、ドライバーや歩行者のマナーの良さを表しているのではないでしょうか。
信号のない横断歩道に歩行者がいる際、横断歩道前で一時停止をするのはドライバーの義務です。しかし、義務であるとはいえ、「止まってくれた車のドライバーに歩行者がお礼をする」といった行為があれば、一時停止率はアップします。長野県民の良い習慣があるからこそ、ランキング1位を獲得し続けているのでしょう。
長野県がワースト1位にランキングしてしまった調査もあります。ウェザーニュースが行った2021年の都道府県別の室温の高さ調査によると、長野県は17.50℃でワースト1位。一方1位は北海道の20.73℃です。
室温調査によって「長野県の室温は全国で一番低い」と判明してしまいましたが、実際はどうなのでしょうか。室温が低い要因としては、「暖房時間が短い」「寒い県であるものの、北海道などと比較して住宅の断熱性能が低いのではないか」という予想が挙げられています。
調査結果がすべてではないものの、長野エリアで家を建てる際には断熱性や気密性などにも注目したいですね。
長野エリアで家を建てるなら、断熱性や気密性にこだわりましょう。上記で紹介したランキングにもあるように、「長野県は寒いのに、室温が低い傾向にある」ことがわかっています。
室温を決めるのはエアコンなどの暖房器具だと考えがちですが、家の断熱性や気密性が低いと外の寒い空気が室内に入ってきてしまいます。
そのため、長野エリアで家を建てるなら、「高断熱・高気密」の家が重要なのです。
まず、高断熱とは、熱を断つ性能が高いことを表します。高断熱の家は夏の熱気や冬の冷気を室内へ伝えにくく、快適な室温を保ちやすいのです。また、室温を一定に保つことは、ヒートショックの予防にも効果的だといわれています。
一方、高気密とは、屋内と外部で熱が移動するのを防ぐ性能が高いことを表します。空気が移動すると熱も移動してしまうため、外の熱気や冷気が室内へ伝わってしまいます。
家の気密性を高めるためには、すきま風を抑制する工夫が必要。気密性を高めることで、建物の老朽化の抑制や換気効率アップも実現できます。