公開日: |更新日:
伊那市は、東に南アルプス、西に中央アルプスという山脈に囲まれ、天竜川や三峰川の流域には広がる平地や美しい河岸段丘が特徴的です。市内には中央自動車道や国道153号が整備され、東京や名古屋のほぼ中間地点に位置しているため、交通の利便性が高く、特に商工業には優れた立地条件を提供しています。
さらに、伊那木曽連絡通路(権兵衛トンネル)や環状南線といった広域交通網の整備が進み、アクセス環境はますます向上しています。
伊那市の気候も、移住者にとって魅力的です。年間降雪日数が約10日と少なく、平均気温が約12℃と長野県内では比較的温暖な点が魅力。このため、雪の少ない地域で自然と調和した生活を送りたい方には理想的な場所と言えるでしょう。
山間部の高遠・新山・長谷エリアは、田舎暮らしを楽しみたい方にぴったりです。この地域は、伊那市が「田舎暮らしモデル地区」に指定しており、地域コミュニティが非常に活発です。運動会などの地域イベントでは住民が一丸となり、子どもたちを見守る温かい環境があります。
また、信州型自然保育認定制度に基づく「高遠第二、第三保育園」では、子どもたちが自然と触れ合いながら成長できる環境が整っています。さらに、週末に農業や家庭菜園を楽しむ二拠点居住者が増加中で、有機無農薬野菜の栽培方法を学べる「長谷さんさん農学校」も、初心者に農業を教えてくれる場として人気です。
荒井・西町エリアは、天竜川に近い街中に位置し、小学校や商業施設、駅が近いため、生活に便利です。特に子育て世代に人気が高く、「伊那小学校」や「伊那西小学校」に通わせたい家庭におすすめの地域です。
伊那小学校は、通知表を出さず、児童が主体的に学ぶ総合学習や活動を行っており、全国的にも注目されている教育モデルです。敷地内ではヤギや羊、ポニーなどの動物飼育や炭づくりなどを通じて、子どもたちが自然と触れ合いながら学ぶ体験型の教育が展開されています。
伊那市では公共交通機関だけで生活を完結させるのは難しい面があります。市内にはJR飯田線や路線バスが運行していますが、電車の運行本数は通勤・通学時間帯で一時間に二本程度、それ以外の時間帯では一時間に一本と、都市部と比べると少ない状況です。そのため、特に日常的な移動には車の利用がほぼ必須となります。
JR飯田線は天竜川沿いに走っており、川の近くに位置する中心市街地から駅へは比較的アクセスしやすいものの、市の東西に広がる山間部、例えば西箕輪エリアや高遠・長谷エリアなどから駅への移動は徒歩では難しい場合がほとんどです。このため、バスや車で駅へ向かう手段を確保する必要があります。
また、長野県は内陸部に位置するため、ガソリンの輸送コストがかさみ、周辺の都道府県に比べて1リットルあたり10円ほど高いという特徴があります。伊那市は県内平均と比較しても5円ほど高いことが多い点も留意しておくとよいでしょう。
伊那市の若者世代の定着やUターン促進を目標に、市内全域で行っている補助制度です。
150万円
伊那市産の木材で住宅や塀を建設した場合に限り交付される補助金です。工務店だけでなく建築主にも交付されます。
新築・改装 0.2m3~5.0m3未満:使用材積×10万円
新築・改装 5.0m3以上:50万円
塀設置 0.05m3以上かつ塀などの延長1mあたり0.02m3以上:延長1m×3万円
※上限50万円
伊那市に定住する若い世代の生活への補助と、少子化対策のために住居費や引越し費用の一部を補助する事業です。利用する場合、所得や年齢など対象となる世帯に当てはまっているかどうか確認が必要です。
夫婦ともに29歳以下の世帯:最大60万円
夫婦ともに39歳以下の世帯:最大30万円
※参照元:伊那市公式HP|住宅の新築、取得に対する補助金情報(いな住まいる補助金)
(https://www.inacity.jp/iju/ijunoshien/sumai_jyosei/jyutakusyutoku/inasumairu.html)
※参照元:伊那市公式HP|伊那市産の木材を使い住宅等を建てた、建築主、 工務店、設計事務所等に補助金が交付されます。[※PDF]
(https://www.inacity.jp/sangyo_noringyo/noringyo/ringyo/tiikishanzai/174ktrb20170310.files/tirasi.pdf)
※参照元:伊那市公式HP|伊那市結婚新生活支援事業
(https://www.inacity.jp/iju/kekkon/kekkonnsihnnseikatu.html)