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長野の治安について、犯罪発生率や防犯対策を紹介します。
下記サイトの調査結果によると、長野は全国の都道府県の中で静かな場所の一つです。具体的には静かさ治安ランキングで6位に位置しています。長野は自然豊かで静かな環境が魅力の一つであるため、治安に不安がある方でも安心して暮らせるでしょう。
長野県の刑法犯認知件数は昭和21年に2万6,596件に達し、その後減少傾向にありましたが、昭和48年以降増加し、平成13年には3万4,764件と最多を記録しました。その後は平成14年から19年連続で減少し続け、令和2年の認知件数は6,944件(前年比-1,560件、増減率-18.3%)と戦後最少を更新しています。
検挙件数も同様に推移し、令和2年は4,130件(前年比-24件、増減率-0.6%)となりました。検挙率は昭和63年まで60%から70%台で推移していましたが、平成元年以降60%を割り込み、平成13年には20.8%と戦後最低を記録。
平成14年以降は上昇傾向となり、近年は40%前後で推移していたところ、平成28年以降上昇傾向が続き、令和2年は59.5%で平成元年以降最高の検挙率となりました。
長野の防犯対策を紹介します。
長野県警察は地域住民との連携を重視して市民参加型の防犯活動を盛んに行い、市民の安全確保に力を入れています。具体的には交番や防犯カメラの整備、パトロール活動の強化、防犯啓発活動の実施などが行われています。
長野県警の運営重点としては、以下の7つが掲げられています。
1.総合的な犯罪防止対策の推進
人身の安全の確保及び子供・女性を守るための取り組みの促進を行う。声掛け事案等の発生状況の分析、自治体や学校、地域ボランティア団体との協働による見守り活動、電子メール等を活用したタイムリーな情報発信による先制・予防的活動を推進。
2.県民生活を脅かす犯罪の徹底検挙
犯罪の高度化・複雑化に的確に対処し、これまで培ってきた操作技能や知識を生かした緻密かつ適正な捜査を徹底。県民生活を脅かす犯罪の徹底検挙を図る。
3.交通事故防止対策の推進
高齢者交通事故防止対策の推進や効果的な交通安全教育等の推進を行う。「交通安全私から!」の県民への浸透を図るとともに、効果的な交通安全教育・広報啓発を推進する。
4.G7外務大臣会合等におけるテロや大規模災害等に係る危機管理対策の推進
テロ等の未然防止と対処訓練の推進、大規模災害等危機管理体制の構築の推進を行う。
5.治安情勢を的確に見据えた効果的な地域警察活動の推進
住民の意見や要望に応える地域警察活動の推進、街頭活動の強化と犯罪の予防・検挙の推進、迅速・的確な初動警察活動の推進を行う。
6.県民の立場に立った積極的な対応
県民の意見や要望を十分に把握し、各種相談等への迅速・的確な対応を行う。県民が必要とする情報を広く伝える積極的な広報活動も推進する。
7.科学技術の進展等社会の変化に適応する警察活動の基盤強化
先見性を持った組織運営の推進や警察活動を支える人的基板の強化を推進する。
公益社団法人長野県防犯協会連合会では、「地域のきずなで安全・安心なまちづくり」を事業活動の目標として、以下の3つの推進目標を掲げています。
地域安全運動の実施による広報啓発活動のほか、防犯団体相互の連携も推進。防犯協会傘下団体に対する指導や支援も行っています。
また重点的に取り組むべき犯罪の予防活動として、「オレオレ詐欺等特殊詐欺被害防止活動」や「働き世代による特殊詐欺撲滅プログラム」なども実施します。